笑いとエンタメこそが仕事を効率的に楽しくしていく!「桃太郎俳優」の想いとは

笑いとエンタメこそが仕事を効率的に楽しくしていく!「桃太郎俳優」の想いとは

「桃太郎俳優」として全国各地で一人エンターテイメント「MOMOTARO」を公演し、アメリカやメルボルンなど活躍の場を広げている俳優・神木優(かみきゆう)さん。誰もが知っている桃太郎を通して神木さんが伝えたいメッセージとは。とことん聞き取らせていただきました。

神木優

そのお話は、本当に「当たり前」なのか

ー 現在のお仕事・活動内容についてお話しください。

エンターテイメントを日本全国、世界へ届ける仕事をしています。題材は「桃太郎」、桃太郎の当たり前を深く掘り下げたり、覆していく事で新しい形のエンターテイメントを作っています。世の中には「あたりまえ」と思っていることが実は当たり前ではなかったり、そこに目をつけると、非常に面白いんですよね。しかも子供の頃から染み付いている「桃太郎」を通してその面白さを伝えたいと思っています。

現代人って決めつけが多いなぁと思うんですよね。これはこういうものだから、それ以外の可能性はありませんみたいな。なんでですか?と聞くと、そういう風に聞いたからとか、こう教えられてきたからっていうのが多いじゃないですか?改めて考えないんですよね。だって、それが当たり前で常識だから。

でも、その常識の理由がちゃんとわかった時、または予想外に覆った時に、驚きや学び、笑いが起こるんですよね。普段考えない事を考えてみよう、しかもあの「桃太郎」でって感じですかね。
例えば、なんで桃なのか、とか(笑)

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ー そもそもですね(笑)

ですね。あと、なぜ桃が流れてくる音が「どんぶらこ」っていう音なのかとか、なぜお供がイヌとサルとキジなのか。そこを突き詰めていくと、そんな理由が!?という面白さが隠れてたりするんです。その理由には時代的な要因もありますし、宗教的な要素も隠れています。子供向けと考えられている話がこんなに壮大なのか!と驚くと思います。

神木優

また、少し別の話でいうと、桃太郎って昔は各地で違う話が全国にあったんですね。それで、教科書に載った時点で全国同じ桃太郎で統一されたんですよ。認識として。

それ以前は結構無茶苦茶な桃太郎も存在したんです。例えば、桃じゃなくて柿が流れてきて柿太郎って話もあるし。箱が流れてきて、開けると子どもが入っていて、家に持ち帰って桃太郎って名づけましたって。

いや、「はこたろう」やろ!?その流れで言ったら(笑)そんな話もあれば、お供がイヌとサルとキジじゃない話、桃太郎が山に引きこもっている怠け者の話、そもそもおばあさんが流れてきた桃を拾わない話だってあるんです。

桃太郎はエンタメの原点

ー まさかの桃スルー(笑)

そうまさかの(笑)
そうやって、昔の人たちは「桃太郎」という話をエンターテイメントとして使っていたと思うんですよ。俺はこんな話を作ったぜ、私はこんな話に作ったのよ、面白いでしょ!?って笑いあっていたんだと思うんですよ。誰もがベーシック桃太郎を知っていたからこそなせる技だと思います。

特に江戸時代は盛んで、その後の桃太郎とか、道中で金太郎も出てきちゃう話とか、後日鬼が復讐しにくる話、おじいさんとおばあさんが桃を切ったら子供も切れる話なんかもあるんです。いろんなレジェンド要素、小噺要素も含めて、現代のエンタメに通ずるものがあったので、それを伝えつつも、笑って元気になりましょう!という活動をしています。

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誰もがわかるからこそ面白さがある

ー じゃあ全国に「ももたろう」の話はどのくらいあるんでしょうか。

ストーリーでいうと、700くらいあって、方言違いで数えると4000近くと言われていますね。

ー その700くらいあるお話を公演でお話ししていらっしゃるんですか!?

もちろんそういうご当地に残っている昔の桃太郎も紹介もしますけど、もっと突っ込んでいって、犬の犬種はなんだったんでしょう?とか、桃の大きさは果たしてどのくらいで、その桃は浮くのか!?とか。桃太郎にまつわる研究をエンターテイメントにしています。

あとはコントもしています。キジが鬼ヶ島駅で待ち合わせをしていて、誰も来ないです!って電話しているだけのものとか。これね、面白いのが、「誰も来ません!」ってキジが言えば、お客さんみんなが、あぁ桃太郎とイヌとサルが来ないのねって、瞬時にわかるってことですよね。

ー それが桃太郎の『あたりまえ』なんですね?

そうそう。伝えなくてもわかる。桃太郎の当たり前ですね。あとは、落語の「桃太郎」を演ったり、一人芝居で桃太郎を作ったり、即興でやったり、踊ったりとかもします。総合エンターテイメントですね。

ー じゃあその都度、公演でされることが違うんですか?

はい、全然違いますね。持ちネタが120個くらいあるんですけど、その中でも、土地によって、世代によって、職業によって面白いと感じるネタも全然違いますから、行く場所によって5、6個演目を選んでやっています。

神木優

代表作をつくる

ー 桃太郎をエンターテイメントの素材として選ばれたきっかけは?

ほんと、たまたまです(笑)
俳優って代表作をなかなか作れないと思うんですよね。映画やドラマなどに出していただいても、メインキャストでなければ代表作にはなりにくい。僕自身も、大河ドラマとか昼ドラにも出させていただいたんですけど、「(その作品の中の)どこに出てるの?」って大抵なります。

それは果たして代表作なのかな、って。そうしたときに、ああ、もっとわかりやすい代表作をつくらないとだめだなって思ったんですよね。

それで、ひとりでやったら代表作じゃないですか。僕しか出ないんだから。よし、これだ!って思って、考えたんです。一人でできるもの……そうしたら落語しか思いつかなかったんですよ。

落語×芥川×一人芝居

それから、知り合いの方に五明樓玉の輔師匠を紹介いただいたんです。最初は上方落語をやりたかったんですけど、師匠は上方じゃないからという事で、師匠が一番最初に習った落語を教えてください!って、教えてもらったのが桃太郎だったんですね。ここが全ての始まりです。

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あと、芥川龍之介が「桃太郎」って話を書いていて。芥川の話は、桃太郎が正義とは言い切れないという話なんですけど、その芥川の桃太郎と、落語の桃太郎と、一人芝居の桃太郎を一本作って、桃太郎三部作ってイベントで発表したら、お客さんの反応が意外と良くて。

桃太郎っていろいろあるんですね、なんて感想もいただいたので、じゃあもう少し掘り下げたらもっといろいろあるんじゃないか?と思って調べてみたら、ものすごい量の文献があって。これはいけるぞ!って、そこからこの企画が始まったわけですね。

ー じゃあ全国各地のももたろうを掘り下げて調べられたんですね。

そうですね。あと時代もいろいろ掘り下げました。特に江戸時代の面白い桃太郎はたくさん残ってました。ただ、昔の文献なので文体も古くて、まず読めない。ちょっと読めても意味がわからない。なので、文学者の方と一緒にひも解いていって、現代語訳、脚色をして発表、というような活動もしています。民俗学的にみても結構面白いと思いますね。それぞれの時代を投影しているので。

ー 時代もそうですし、地域柄も特長が出そうですね。

違いますね、地域によって。

目立ちたい、から始まったスタート

ー 俳優さん自体を目指されたきっかけは?

目立ちたかったからですね(笑)

ー (笑) それは昔からですか?

はい!俳優を意識しだしたのは高校のときですね。
高校野球やっていたんですけど、引退して、これから何やろうかな、目立ちたいな、俳優やろうみたいな、そんなんです(笑)簡単な理由。

神木優

ー 「やろう」と思われてから劇団に入ったりされたんですか?

いえ、何から始めていいのか全然わからず、たまたま映画の製作会社の方が知り合いにいたので相談に行ったんです。「映画やりたいんですけどどうしたらいいですか」って。そしたら「それは東京だな」って言われたんですよ。

え?大阪で大学に入学したばっかりなんでど……「じゃ、モデルと舞台をやっておきなさい。」って事でモデルと舞台(俳優)をやっていました。そこから海外留学したりといろいろあったんですけど、大学を卒業してから上京したという感じです。

やりたいと思ったらすぐ動く

ー その後、上京されてすぐに俳優としての活動っていうのは始まるものなんですか?

全然ですよ。最初はエキストラやってました。エキストラの会社に登録をして、(映像には)映るか映らないかわからない現場に毎日のように行って、今日は後ろ姿が映りました、今日は横顔がちらっと映りましたとか、そういうのを、1年くらいやりました。

そして、非常に運がよかった事に、レギュラーのエキストラの仕事をいただけたんです。舞台となるレストランのウェイターの役でしたね。セリフを喋ることはないんですけど、毎回いるんですね。その作品で北村一輝さんがいらっしゃいまして、いろいろな経緯があって北村さんの付き人になることができたんです。

ー 北村さんの付き人になるってすごいですね。

たまたま隣に座った北村さんに声をかけたっていう。

ー 「付き人にさせてください」って言われたんですか?

まさかまさか!そもそも付き人という存在も知りませんでしたから。現場がずっと一緒だったこともありますけど、非常に気さくな方だし、出身が同じ大阪ということもあって勝手に親近感を持ってたんですね。

それで、北村さんの舞台が大阪であるっていうので、その舞台を観に行ったんですけど、その際にいろいろと話をさせていただいて、その中で、お前はエキストラがやりたいのか、俳優がやりたいのか聞かれて、僕は俳優がやりたいですっていう話をしたりとか。そんなこんなで半年くらい経った時に付き人にしていただきました(笑)

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本当にやりたいなら、ただ、やればいい

ー お話うかがっていると、映画製作の方に映画やりたいって言ってみたり、北村さんみたいな有名な方に俳優やりたいって話しかけてみたり、普通の方ならなかなか踏み出せないその一歩を、さらっと踏み出せる方なんだなと感じました。物事に対するハードルが低いというか。

すぐ行っちゃったり、電話しちゃったり、話しかけちゃったりはしますね。なんていうのかな、すごいですね~ってよく言われるんですけど、大した事じゃないじゃないですか。

ダメだったとしても、ああダメだったなぁくらいで。だからやりたいと思ったら、その第一歩を踏み出さないと意味がないし、それがいわゆるハードルなのかわからないですけど、自分の感覚が「普通」なので、周りの方がすごいという感覚は正直よくわかんないんです。

神木優

先日出版した際も本を出してすごいですね~私も出したいんです!って言ってもらったりすると、もちろん嬉しいんですけど、出したいなら出せばいいじゃないですか~って思っちゃうんですよね。他にも例えば、キキゴタエさんに取材してほしいなと思ったら、電話かければいい話だし。

ー (笑)そうですね。

これ取材してほしいんですけどって言って、もし、うちではそういったことの取材はやっていませんって言われたら、ああやってないのか、で済む話じゃないですか。まず発信していくこと。あとは縁が繋がっていく。

ー ご自身のそのされていることを「すごいことだ」っていう風に意識されてないってことですね。

全然思わないですね、何をやっても。

そうそう、以前ギネス記録を取ろうって挑戦しようと企画を出してみたんですよ。隣の人にきびだんごを食べさせて「きびだんごリレー」というのを県と市を巻き込んでやりたかったんですよね。こればっかりは一人ではできない話なので奔走したんですけどね、結局条件が揃わず実現しなかったんです。

残念でしたけど、周りには「ギネスを取ろう!」って思うこと自体がまずすごいみたいなことをまた言われるわけですよね。

ー すごいことですよね(笑)

そうですかねぇ。それで町やその地域が盛り上がればいいじゃないって思うんですよね。もちろんお金もかかってくるんですけど、企画とか提案ってタダだから。それに結果できなかったとしても、発信したことをきっかけにいろんな人と繋がりが生まれるんですよね。

下手なプライドはたてない方がうまくいく

だから想いを口にする事は大事だと思ってます。こういうのをしたいとか、この人と会いたいって言うと、縁を繋いでくれる環境って自ずと整っていくと思うんですよね。

なので、想っていても踏み出さないのはなんで?って思っちゃうんですよね。たまに悩みとか相談される事もあるんですけど、結局やりたいんですか?やりたくないんですか?って聞くと、やりたいんですって答えるんですよね。でも、実際はやらないんですよ。何かを恐れているのか、プライドを持っているのかわからないんですけど、どこにプライド持ってるんですか?って思っちゃうんです。

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ー そうやって言葉にすると簡単そうに聞こえますけど、できないって言うひとはそこを難しく考えすぎちゃってるってことなんですかね。

最近、自分の感覚が普通じゃないんじゃないか?って、ちょっとだけ気がついてきたんですけどね。それでも感覚的に踏み出せないって言う人たちの気持ちはわからないんですよね。申し訳ないんですけど。

「きびだんごの法則」にも書いたんですけど、やりゃあいいじゃん!と思うんですよねぇ。でもこんなことをあんまり言ってると、生意気だって怒られるんで(笑)

きびだんご一つで部下は動くのか

ー 「きびだんごの法則」という著書をグッドブックスさんから昨年出版されたばかりですが、こちらの本の内容をお伺いしてもいいですか?

内容は桃太郎とビジネスを掛け合わせたビジネス書なんですけど、自己啓発のジャンルでもありますね。桃太郎って、仕事をする上でのマインドというかビジネスに繋がる要素っていうのがいっぱい入っているなと思っていて。

例えば、きびだんご一つでお供を増やすことができたという事を現代社会に置き換えた場合、チョコレート一個あげたら部下が増える!って事になるじゃないですか?じゃあなんでそんなことが可能だったのかっていう疑問ですよ。結局、きびだんごという物一つでは部下は増えないんですよ。チョコレート一つで部下が増えないように。

でもきびだんごを使って増やせる方法は確実にあるんですよね。どうやったのか!?それをビジネスの観点から考えたら面白いなと思って。

神木優

桃太郎から見る成功法則

他にも、おばあさんは川で洗濯をしなきゃいけないくらい貧乏なおばあさんだったわけですよ。でも桃太郎という子どもに恵まれて、最終的に宝物の恩恵を受けたんです。普通の人は出会えないわけですよ、桃に。

じゃあなぜおばあさんは出会えたのか!?これをビジネス的に考えるとものすごく面白いんです。そういうのをまとめて演目を作ってみたんです。おばあさんから学ぶ成功するための7つの習慣という題で。

ー 7つの習慣(笑)ビジネスっぽいですね。

ですね(笑)例えば、おばあさんは毎日川に行って洗濯をしてたんですよね。で、ある日たまたま出会ったんです、桃に。その、ある日の物語なんですよね、桃太郎ってお話は。桃と出会わない日がずーーっとあった上での、桃と出会った日、そのある日の物語なんです。

人は1回やってダメだったらもうできないってなりがちなんですけど、おばあさんは毎日ダメだったんですよ、桃に出会えてないんですよ。で、ある日出会っちゃったんです。だから、1回のダメが即失敗ではなくて、ダメだった何回、何十回、何百回が成功までの道のりで、ある日成功するんです。

そうやって桃に出会うんです!みたいなことを公演で話してみたら、お客さんが面白がってくれまして。他の登場人物でもこういう観点で演目を作って発表していたら、いろんな人に本にしたほうがいい!って言われたんですよね。

演劇や寄席に人を呼び込みたい

ー なるほど。桃太郎という誰もが知る題材で伝えるビジネスはわかりやすくていいですね。

そうですよね。本を出せた事で、僕自身もいろいろな可能性が広がって、今の演劇界の悩みっていうのを自分なりに解消できたらいいなぁと思うようになりました。

演劇や寄席といったエンタメの悩みの1つは観る人が少ないという事だと思うんですよね。その問題を打破するためには、劇場とか、やっている場所に来る人を増やさないといけない。そうすると、そもそもやっている事すら知らない!という人がかなりいるんですね。集客、周知の難しさですよね。だったら、呼ぶのが難しいんだったら、逆に人がいるところに行ってやったらいいと思ったんですよ。

神木優

それで企業さんがやっている研修セミナーとか、新年会、忘年会とか、そういうところにお邪魔させていただいて、これまでエンタメに触れてこなかった人たちに半ば強制的にエンタメを観てもらう。そこをきっかけにして、神木優って面白いぞ、エンタメって面白いぞって感じてもらえたら、舞台や寄席に行く人が増えるかもしれない、と思ったんですよね。

桃太郎は現代の組織づくりのモデル

ー 一流の企業さんからもやってほしいって依頼を受けてらっしゃるみたいですね。

おかげさまで、ありがとうございます。大きい企業さんほど面白がってくれますね。働き方改革も広がってきていますし。硬い感じじゃない研修をやりたいっていう企業さんが多くて、じゃあいいのありますよって感じで(笑)

ー たしかに桃太郎の登場人物や人物構成は会社に置き換えることもできますもんね。

松下幸之助さんも、桃太郎っていうのはリーダーがいて、いろんな個性をもったひとがいて、会社もそういういろいろな人がいるからこそ成り立つんだと言っていますし。

アサヒビールの樋口廣太郎さんも、高度経済成長の頃はどこを切っても同じ金太郎飴のように団体戦だったが、今は時代が変わって、桃太郎のようにリーダーがいてお供がいる、様々な人が個性を発揮できる桃太郎集団でなくてはならない、と言ってますしね。

本を100冊読むより1回のエンタメ

ー この本を通して神木さんが一番伝えたいことは?

この本を読んで舞台を観たい!と思ってもらうことですね。本を出した目的も、エンタメを直接観に来てもらうことですし。巻末にも、本を読むよりも生でライブを観る方が100倍面白いです!って書いてますし。エンタメに触れてもらうきっかけを持ってほしいというのが目的なので。

神木優

日本人には笑いが足りない

ー 正真正銘エンターテイナーですね。

たくさんの人に笑ってほしいんですよね。僕思うんですけど、幸せな人って笑ってるじゃないですか?これってもう絶対的な法則というかルールで。じゃあ逆に言うと、笑ってる人は幸せっていう事でもあるわけで。もちろんいろいろあると思いますよ、でも笑ってる瞬間って幸せなはずなんですよね。

日本人って、そこに行けば確実に笑えるよ、幸せになれるよっていう場所があるのに行こうとしないんですよね。劇場とか寄席とか。そこに行けば笑えるのに行こうとしないんですよね。この矛盾。

働いて働いて、仕事に詰まったらさらに仕事をしちゃうんです。本当に働きすぎだと思いますよ、日本人。詰まって詰まってもうアイディアも出ないのに、まだ仕事をして解決しようとするんですよね。

でも、本来そういう時に使うのがエンタメなんじゃないですかね?頭をリフレッシュさせて、仕事を効率的に楽しくしていくためのエンタメ。なのに、ずっと仕事をして、眉間にシワ寄せて、笑わずに働く。で、幸せになりた~い!って言ってるんですよね。この矛盾。

笑った方が、気が抜けていい仕事ができるんじゃないかなぁ、って思うんです。

エンタメでたくさんのひとの人生を豊かにしたい

ー 今後の活動の計画や目指されているところをお聞かせください。

日本中が笑って幸せになれたらいいなあと思っています。暗いニュースも多いので、エンタメの力で少しでも明るく元気な日本になればいいなって。僕はおかげさまで一人でこれだけいろんな事ができるようになりました。

身軽ですし、一人で全国各地に行く事ができますから、日本中一人でも多くの方に神木優の桃太郎エンターテイメントを通して元気を届けていければって思っています。その上で、今までエンタメに触れたことのないようなビジネスマンの方たちにも、エンタメを観てもらえるきっかけになったらいいなとも思っています。

ー たくさんの方に笑いを届けていきたいということですよね。

そうですね!僕はエンタメは人生を豊かにするものだと思っています。生きていくための最低限必要なものではないかもしれないけど、心を豊かにして、人生をよりよくしていくためのツールだと思っていますから、笑って楽しく、神木優の作品や活動を通して元気になっていただければ嬉しいです。

神木優

【神木優(かみき ゆう)】

俳優・桃太郎俳優®・桃太郎研究家®・やまなし大使。
イギリスに留学経験を持つ。元マジシャン。資格マニアで40以上の資格を持つ。
桃太郎俳優、桃太郎研究家の商標も取得。
桃太郎に関連する文献は100冊以上読み、独自の視点から研究・発表している。
2018年には初書籍「きびだんごの法則」を出版し、八重洲ブックセンターのベストセラーランキングでは総合3位、ビジネス書2位を獲得する。
童話「桃太郎」を通して、日本の文化と芸能を世界に広めたいという思いを胸に活動している「MOMOTARO」は、7年目に突入し、東京23区全区公演、日本全国公演を始め、アメリカやオーストラリアでは全編英語での公演も実現し、シリーズ動員数は14,000人を突破している。
上演作品数は120演目を超え、文豪が残した作品の紹介の他、独自の視点から、桃太郎の謎(なぜお供が犬と猿と雉だったのか?なぜ鳥はキジだったのか?なぜリンゴではなく桃だったのか?など)を追求する作品も数多く発表している。
落語も数席演るが、どれも噺家の師匠のもとに通い、稽古をつけてもらっている。

主な出演作品
テレビ:天地人、花嫁のれん、LOVE理論、かぶき者慶次
舞台:舞台VitaminZ、バッキャロー!シリーズ、円盤ライダー、君に。
公式ホームページ
http://yuhkamiki.com